2019年度の香港支部
振り返れば今から1年前の世界は紛争や問題を抱えた地域や国々はあったけれども、人も経済も概ねグローバルベースで自由に動いていました。それが今、新型コロナウィルスの拡散を防ぐために人の動きに制限がつき、世の中は超緊縮状況です。世界のトップニュースは新型コロナウィルス一色となりました。見えない「敵」がもたらした衝撃はこれからの世の中を大きく変えるのではないかという気さえします。新しく出てきた「社会的距離(Social Distancing)」という言葉に戸惑いますが、一年で世の中がすっかり変わってしまうということは、来年の今頃にはこのウィルスに対するワクチンが開発され、世界が落ち着き、活気が戻っていることも十分ありうると祈りたい日々です。
香港では、想定外の新型コロナウィルス騒ぎが始まるまで、2019年6月から始まった反政府デモの過激化で社会が大きく揺れました。今ではウィルス問題の方が大きくなって反政府デモは消滅してしまったかのようですが、このような大きな難題が降りかかった2019年度は香港にとってまさに「魔の年」でした。同窓会香港支部もこのような大きな社会の動きに圧倒され、普通に集まり食事を共にするということが憚られましたし、諸事情で集う機会がなかなか得られませんでした。
反政府デモの動きが出始めた頃はデモがまだ頻繁でなく、過激化もなかったので、香港支部のメンバーが飲茶をする機会もありました。また、反政府デモが少しおさまり、新型コロナウィルス騒ぎが始まる前の1月半ばに総会ランチで集まることができました。それと、2019年6月21日〜
23日にかけて台北で淡江大学から津田塾大学への元/現留学生のリユニオンがあり、それにアジアネットワークのメンバーも参加できたのは大変意義のあることでした(この記録については別途安藤益代さん(1981、国大卒)によるエッセイがあります)。
今日現在時限付きですが、香港では5人以上の集まりは禁止、食事の際にも各テーブルは1.5mの距離を置く、などという法令が出ています。1日でも早く、これが笑い話として語られる状況になりますように!