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  • 吉野 泰子(国大18)

第5回 アジアネットワーク東京グループ 懇親ランチ会を開催しました。


日本列島が高気圧に覆われ各地で今年一番の暑さとなり、大分県竹田市で35℃を記録し東京も今年初の猛暑日となった2019年5月25日、津田塾大学同窓会 アジアネットワーク東京グループは、銀座の古い料亭の面影を残したレストランの個室でランチ会を開催しました。東京グループ単独でのランチ会開催は2年ぶりです。おりしもこの日の午後、トランプ米大統領来日とあって都内はテロなどの警戒が強まり、多数の警察官が街角に立ちいつもと違う空気が漂っていました。

今回は16名のアジア在住経験者が集いました。先日4月9日に、2024年度に発行する新紙幣のうち、新5千円券の顔が母校創設者 津田梅子先生とニュース発表され、母校や同窓会を思い出してネット検索して東京グループを見つけ、初参加した方もいらっしゃいました。

マレーシアで、日本語を教える外国人労働者として滞在経験をお持ちの小笠恵美子さん(国大22)が、「あなたの地域に住む外国人」をテーマに、まず話題提供からスタートしました。外国人労働者数の推移、産業別外国人依存度、各国の外国人労働者の割合、外国人労働者のための公用語学習制度の各国別整備具合など、さまざまなデータの紹介、そして外国人労働者なしでは成り立たない、ある国内産業の現実を伝えるドキュメンタリー映画の短い予告編映像をノートPCで見せての紹介、と準備にお骨折りくださったことがわかる豊富でわかりやすい資料やお話に皆、引き込まれました。このランチ会の参加者は全員、滞在した海外では現地の人からすれば「外国人」の生活経験者であり、大変興味深い話題でしたし、まるでゼミを受講しているようでもあり、一気に刺激を受けたようでした。実際、小笠さんは大学で教えていらっしゃいます。

その後、2つのテーブルごとに自己紹介しながらのお食事がスタートしました。和洋取り混ぜた楽しいお食事で、そら豆の濃厚なスープはこの季節ならではのものでした。お店の名物鯛茶漬けも美味しく、会場として選んだお店も初めての方がほとんどで、アンケートを見ると、喜んでいただいていたようです。

後半は全員が聞きながら一人ずつ自己紹介や感想を話して頂きました。食事中の話題も豊富。子育てしながらのフルタイム勤務で夫婦の分担や負担の話、海外での子育ての話、来年開催予定の舞踊家同窓生の舞台の話、実はご近所だったなど、会話が途切れることなく賑やかな時間でした。

アンケートで「縫製工場の研修外国人受入のニュースも身近な話題なので今日のトピックは興味深かったです。」「外国人労働者のことは今わたしが一番興味があることで、皆さんの意見を聞き、勉強になりました」「外国人労働者ばかりの国から帰国して思うところあったので、勉強になりました」「いろいろな方とお会い出来て、ほんとうによかったです」「ずっと仕事をしてきたので、働く女目線で考えてしまいがちですが、色々な世代、お仕事をされている方に出会える同窓会はいつも楽しみにしています。」などたくさんの感想をいただきました。

また東京グループでの活動において、中国茶の紹介、日本庭園のあるレストランやアジア料理のお店での開催、アジア映画を観るなどさまざまなご希望・ご提案もいただきました。

 今回の参加者のアジア滞在国は、今までで初めてタイ在住経験の方が加わりました。ほかは韓国、中国、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシアです。滞在期間も1年半程度から10年を超え、複数国の滞在経験者までいろいろでした。

 最大47歳差の幅広い年齢層、異なる経験、異業種、人生体験・背景の違いをシェアするこの出会いが、日常生活では得がたい発見や新たな学びを生んだランチ会。今回、子どもつながりで数年前に知り合いではあったが初めて同窓生とわかった思いがけない再会がありました。勇気を出して一歩踏み出してみると、すてきな出会いが待っているかもしれません。

アジア在住経験のある津田塾大学同窓生の方、アジアネットワーク東京グループへのご連絡・ご参加をお待ちしています。

連絡先 tsuda.asia.tokyo@gmail.com

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