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  • 田上英里(国大29)

ないのなら作ってしまおうリトミック教室

香港在住13年目。現在リトミック講師として、香港内で0歳から3歳頃のお子さんを対象としたリトミック教室を運営しています。

私とリトミックの出会いは娘が産まれてからになりますが、それ以前は自宅でピアノを教えていました。

香港人の夫と結婚して香港に住むことになった私ですが、来港後ほどなくして、趣味でずっと続けていたピアノが役に立ち、友人の頼みで日本人の子供たちにピアノを教えることになりました。日本人の子供は多いのに、日本人のピアノの先生は少ないという環境で、幸運なことにたくさんの生徒さんとの出会いがありました。

ピアノ教室は、5年後に産まれた娘があまりにも手がかかり、育児との両立が難しく、泣く泣くやめることになるのですが。

生まれる2日前までピアノの音を聞いていた娘は、生まれてすぐから音楽を聴くことが大好きでした。そんな娘と音楽を使って遊べないかと考えた時に思いついたのが「リトミック」という言葉でした。しかし当時の私はリトミックという言葉は聞いたことがあるけれども、具体的にどういうことをすればいいのかはわからず、ネットで調べているうちに出会ったのが、現在認定講師となっている「リトピュアリトミック」です。

リトピュアリトミックの掲げる教育法に共感できることが多く、また海外にいても通信教育でリトミックが学べる唯一のリトミック団体だったので、すぐに飛びつきました。

この頃はまだ娘と遊ぶことができればそれでいいと考えていた私ですが、通信教育だけでは正しいかわからないこともたくさんあり、日本帰国時に1日講座に参加しました。その時に、「娘をこの教室に通わせたい、でも香港には教室がない、私がやるしかないか」、となったわけです。その後認定資格を取得し、教室を開講できたのは、娘が2歳のときでした。

 現在、教室は香港内で4か所、生徒さんは日本人家庭のお子さんを始め、ミックスのお子さん、そして日本語を学ばせたい香港人のお子さんなど様々です。

 リトミックを通じて、日本の四季や年中行事なども感じられます。また、音楽的要素だけでなく絵本やフラッシュカード、お絵かきなどを通じて、豊かな感性をも養っていくので、幼稚園入園準備にも好評です。同窓会の皆さんにも通っていただいています。

2年前には、BS-TBSの「世界一周魅惑の鉄道紀行」という番組で香港でがんばっている日本人として紹介していただき、女優の濱田マリさんと一緒に踊ったことが良い思い出です。

http://www.bs-tbs.co.jp/tetsudou/contents/097.html 私と一緒にリトミックの勉強をしながら育ってきた娘は、歌が大好きで早期教育の甲斐あってか、毎年学校の合唱隊に選ばれています。母とは違ってピアノを弾くことよりは絵を描く方が好きなようですが、本人の感性を大事に見守っていきたいと思っています。

今や英語が娘の第一言語になっていますが、日本語の歌に乳幼児期から慣れ親しんだことは、日本語習得の基礎にもなっていると感じています。それ以上に母として、子どもの時に歌った歌を異国の地で一緒に歌えることの喜びが大きいです。

 ご存知の通り、家賃の高い香港でスタジオをレンタルすることは大変です。体力的にも年々つらいと感じることもありますが、子どもたちの笑顔を見て元気をもらうことも多いです。娘もアシスタントができるようになってきたので、もうしばらくはがんばってみようかと思います。

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